
続いて、「東海道五十三次 絵本駅路鈴 水口」(文化7年・1810頃、版元:伊勢屋利兵衛、堅中判錦絵)。江戸から50番目の宿場で、路傍の膀示杭に“東海道水口宿”とあり、ここが宿場の入り口。
隠居風老人が荷物運びの人足を従えて街道を行き、“ところてん まつの屋”の看板が掛かった茶店では、名物のところてんを振る舞っている。

そして、同じく「大津」(同)は、江戸から53番目、東海道最後の宿場。ここから逢坂山を越えると終点の京都だ。同図は街道沿いにある走井餅で有名な茶店が描かれ、店先には“走井”と呼ばれる湧き水があり、甘味で旅人の喉を潤す。琵琶湖で獲れた魚介を湧き水に浸して鮮度を保っているのだろう。
ueno-mori(台東区上野公園1-2)