ミュージアム巡り 暮らしの中のお菓子 皇太子御元服御膳調進図

 続いて、享保18年(1733)に行われた皇太子・昭仁親王(後の桜町天皇)の元服式の際に調進された料理や菓子の一覧、配膳の様子が記録された・左図「皇太子御元服御膳調進図」(明治14年・1881写し、原本は享保18年、慶應義塾図書館所蔵)で、皇太子御膳には食曷餬、桂心、黏𦜝、ひち鑼という唐菓子が並べられている。

 また、同書・右図「作菓子調様」には元服式に用意された唐菓子とともに朱書で材料が記されている。桂心には辰砂が使われ、油で揚げたもの等も判る。唐菓子は江戸期の宮中儀礼で用いられていた。

 そして、京都の下鴨神社の賀茂祭(葵祭)における初献には、ふと(右上)とまがり(左上)が供えられている。ふとは麦粉と米粉を水で練り、中に大豆粉を練ったものを挟んで二つ折りにしてゴマ油で揚げたもの。また、まがりは麦粉を水で練って紐状から輪にして三つ折りにたたんでゴマ油であげられたお菓子。

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