ミュージアム巡り 五大浮世絵師 歌麿 契情三人酔 三福之内 笑上戸

 次は、「契情三人酔 三福之内 笑上戸」(寛政7〜8年・1795〜96頃、版元:蔦屋重三郎、堅間判錦絵)。本図は3枚続で、他に「洟き上戸」「腹立上戸」の酒癖が描かれている。口元に手を当て目を細め吹き出している笑い上戸のこの花魁は、実は横にいる泣き上戸の花魁を見て笑っているのだ。

 庭先の障子越しには拳遊びに興じる客のシルエットが映る。拳遊びは酒席で行われる大人の遊びで、向かい合って互いに拳相を示して勝負した。これは中国伝来の遊びで、石拳と呼ばれる現在のジャンケンのほかに、各地でそれぞれ独自の拳遊びが広がった。

ueno-mori(台東区上野公園1-2)