ミュージアム巡り CB風雲児_蔦重 大文字屋内ひと元

 次は、「大文字屋内ひと元 せんかく はんき」(完成7年・1795頃、版元:蔦屋重三郎、栄松斎長喜筆、1枚、大判錦絵、縦37.5×横23.8cm)。この絵は、大文字屋市兵衛お抱えの呼び出し・ひと元は寛政7年秋の「吉原細見」から名前が掲載されたことで、この披露に合わせて出版されたと思われる。

 鼠潰しの背景に、長喜には珍しく全身像でメイン像やそれぞれが描き込まれている。ひと元は歌麿や豊国の錦絵にも登場し、この時の妓楼主は二代目大文字屋市兵衛で、狂歌師・加保茶元成として吉原連を主催した方。

 ちなみに、吉原連には蔦重も加わっており、妓楼主の入銀ものとして制作された可能性も考えられる。

TNM(台東区上野公園13-9)