ミュージアム巡り 日本刀 美の表現 相模国住人広光

 次は、脇指・銘「相模国住人広光 貞治三年三月日」(南北朝時代・1364年、重要美術品、国:相模、長さ:34.4cm)。

 南北朝時代の相州鍛冶を代表する刀工の一人が広光で、現存する在銘作のほどんどが時代性を表し、大柄な短刀や小脇指であり、それまでの相州物には見られなかった斬新な皆焼の刃文を得意とした。

 本作は身幅広く大柄な姿に、飛焼や棟焼が抑えられているものの、沸がよくつき地刃をまたぐ形で金筋・沸筋・砂流しを織りなして変化に富んでいる。鋒に向かうにつれ焼き幅が広くなり、帽子の先が掃きかけて長く返るなど迫力が伝わる。

JSM(墨田区横綱1-12-9)