ミュージアム巡り 日本刀 美の表現 兼友

 次は、短刀・銘「兼友」(南北朝時代、重要美術品、国:美濃、長さ:28.2cm)。

 美濃国志津の地で活躍した兼氏(通称:志津)から多くの刀工門人が輩出され、彼らは志津の地から同国直江に移住して作刀活動しており、それら門人を直江志津と総称している。

 本作は直江志津の一人・兼友が、地鉄に流れた肌合いを交え、のたれに互の目の刃文には砂流しが多くかかり、変化が多く出ている。また、起伏のある乱れは、後の美濃物の作風へと繋がる要素と言える。

 兼友銘の作品が少なく、この直江志津一派の貴重な一口だ。

JSM(墨田区横綱1-12-9)