ミュージアム巡り CB風雲児_蔦重 四季美人 雪中美人と下男

四季美人 雪中美人と下男

 次は、「四季美人」の「雪中びじと下男」と「初日の出」どちらも(寛政4〜6年・1792〜94頃、版元:蔦屋重三郎、栄松斎長喜筆、1枚、大判錦絵、縦36〜37.2×横24.5〜24.8cm)で、季節ごとの女性達の日常生活を描いたもの。長喜の代表作シリーズで、画中に題を伴わないため尻図名は通称。その他、「蛍狩り」「月見」がある。

 「雪中〜」は、雲母摺の背景に胡粉を散らして雪を表す技法や、画面上辺りと男の笠部分にぼかし技法が施されており、シンシンと降り積もる雪が表現されている。

初日の出

 「初日〜」は、空に霧状の墨で覆われた“吹墨”技法のような仕上げが目を引く。この技法は上方の合羽摺絵本「彩色画選」(明和4年、北尾雪抗斎画)や、勝川春英の「相撲絵」に見られる。

TNM(台東区上野公園13-9)