
続いて、「わか夷」(天明9年・1789正月、版元:蔦屋重三郎、宿屋飯盛撰、喜多川歌麿画、1帖、横大判錦絵折帖、縦25.9×横18.8cm)で、正月風俗に取材した歌麿の絵5図と、狂歌60首が収録され、題は元旦の朝に売られた恵比寿像を摺った縁起物印刷物である若夷に由来する。
掲載図は、正月に獅子舞を披露する太神楽一団とこれを愉しむ家族が描かれた「正月の太神楽」と、武家屋敷で猿曳を鑑賞する姫君が描かれた「猿曳」。屋敷の衝立に描かれた雲龍図に“法印栄川画”とあり、安永9年(1780)に法印に叙させられた狩野栄川院典信の作と判る。
TNM(台東区上野公園13-9)