ミュージアム巡り CB風雲児_蔦重 狂月望

狂月望

 

 次は、「狂月望」(寛政元年・1789・8月、版元:蔦屋重三郎、紀定丸撰、喜多川歌麿画、1帖、横大判錦絵折帖、縦24.2×横19cm)で、月を詠んだ狂歌72首と歌麿による画が5図収録されている。初版は題䇳に「狂月坊」と記され、題目は鎌倉後期の歌人・暁月房になぞらえたもの。

 掲載図は「明石の浦」「月宮殿」で、源氏物語・明石の巻で明石の浜で月見をする光源氏に取材したもの。そして、月の中にあるとされた月天子の宮殿・月宮殿が描かれている。宮殿の表現は金属粉が使われ深みを持たせられている。

 同書は、「普賢像」「銀世界」とともに歌麿狂歌絵本の雪月花三部作のひとつ。

TNM(台東区上野公園13-9)