
次は、「絵本吾妻快」(天明6年・1786正月、版元:蔦屋重三郎、蔦唐丸“蔦屋重三郎”撰、唐衣橘洲序、北尾重政画、3冊、墨刷半紙本、各縦21×横15.5cm)で、重政が江戸の名所や年中行事を描き、狂歌師達が賛を寄せる狂歌絵本。

狂歌が人気を博す中、狂歌師達の制作意欲が低下していくのをみてとった蔦重は、自ら企画、総指揮を執った狂歌絵本。本来、世相や時事から題をとった狂歌が、名所や年中行事の狂歌絵をメインとしたことで、狂歌師達の自主的創作活動を版元が主導するケースを創り上げる。

TNM(台東区上野公園13-9)