
続いて、「四方のあか」(天明8年・1788頃、版元:蔦屋重三郎、大田南畝作、2冊、墨摺半紙本、各縦22.5×横16cm)、「四方の巴流」(寛政7年・1795正月、版元:蔦屋重三郎、鹿都部真顔編、1帖、墨摺“一部彩色摺”半紙本折帖、縦20.9×横15.5cm)。
「四方のあか」は、上下2巻全63編を収めた狂文集。序文に南畝の門下・宿屋飯盛が寄せている。“この文や 四方の赤の一本気にして かりにも水くさき駄酒をまじへず”とあり、四方赤良こと南畝と四方のあか、つまり銘酒をかけて、南畝の傑作を集めたものと記されている。

また「四方の巴流」は歳旦狂歌集で、33名の歌が収められている。新春を祝うために編まれたもので、序文に続き七福神が彩色豊かに描かれている。画は石里洞秀、北尾重政などの筆。本作は同盟、義故、齊長、都講に分かれており、同盟の部に山東京伝が歌を寄せている。
TNM(台東区上野公園13-9)