ミュージアム巡り CB風雲児_蔦重 万載集著微来歴

万載集著微来歴

 次は、「万載集著微来歴」(天明4年・1784正月、版元:蔦屋重三郎恋川春町作、1冊・2巻合冊、墨摺中本、各縦16.8×横12.5cm)、「狂歌才蔵集」(天明7年・1787正月、版元:蔦屋重三郎、四方赤良“大田南畝”編、2冊、墨摺半紙本、各縦22.6×横16cm)。

 「万載集著微来歴」は刊行された前年に、大田南畝と朱楽菅江の編による「万載狂歌集」が爆発的なヒットを記録し、これを祝うために出されたという。蔦重の狂歌本出版最初期のもの。

 タイトルにある“著微”とは“ほんの少し”という意味で、「万載狂歌集」の来歴を少し語るという趣旨。鎌倉時代勅撰和歌集千載和歌集」に真似てつくられ、平家都落ちの直前に出された史実に基づき、本作には都落ちする平家一門が登場する。

狂歌才蔵集

 「狂歌才蔵集」は南畝の編集した、才と蔵の2冊からなる狂歌集。2冊目の巻99には、蔦重が蔦唐丸の狂歌名で “髪それば 格別目だつ耳のたぶ めでたくのする 米の数かな”を掲載している。

TNM(台東区上野公園13-9)