
続いて、「狂歌百鬼夜狂」(天明5年・1785、版元:蔦屋重三郎、平秩東作編・催主:蔦唐丸“蔦屋重三郎”、1冊、墨摺小本、縦19×横13.7cm)で、蔦重主催の狂歌百首の会が開催され、ここで詠まれた狂歌がまとめられ序文に大田南畝、跋文に唐衣橘洲が寄せている狂歌集。題名は「百鬼夜行」に発想を得たもので、当時の江戸で狂歌の流行を示すものだ。
この狂歌の会に参加したのは15名に上り、蔦重は一首も詠んでいないが、蔦唐丸の名で「百物語戯歌の式」と題した会の決まり事を載せている。例えば、歌を多く詠んでも一度に一首ずつ記すこと、順番を守ることなどが書かれ、もし守れない場合は酒一斗を提供するようにとユーモアたっぷり。
TNM(台東区上野公園13-9)