ミュージアム巡り CB風雲児_蔦重 高尾船字文

高尾船字文

 次は、読本「高尾船字文」(寛政8年・1796正月、版元:蔦屋重三郎曲亭馬琴作、栄松斎長喜画、5冊、墨摺中本、各縦18.7×横13.7cm)で、馬琴の読本第1冊目。中国の「水滸伝」と日本の「伽羅先代萩」という歌舞伎の世界を取り合わせた物語。

 馬琴は江戸に生まれ本名・滝沢興國で、寛政2年に山東京伝の門をくぐり、蔦重との交流は京伝を介して始まる。同3年には黄表紙「尽用而二分狂言」を執筆。

 題名の高尾とは、吉原の三浦屋抱え遊女・高尾のことで、好評判で11代を数える。代々、姫路藩仙台藩に身請けされたことから、伊達騒動、榊原騒動などに絡めて語られている。

TNM(台東区上野公園13-9)