ミュージアム巡り CB風雲児_蔦重 出雲国造神寿後釈

出雲国造神寿後釈

 続いて、「出雲国造神寿後釈」(寛政5年・1793、版元:永楽屋東四郎、本尾宣長作、2冊、墨摺大本、縦26.8×横18.3cm)で、「延喜式」の祝詞に収められている「出雲国造神賀詞」の注釈本。作品名に“後釈”とあるのは、すでに賀茂真淵の注釈本があるため。

 同書は、名古屋にある書肆(書店)・永楽屋東四郎が版元として刊行され、その後、蔦重との相版により江戸で刊行。展示書は名古屋版と推測される。

 蔦重と永楽屋とは寛政3年の「津のもし」から提携関係を結び、著者の宣長とも寛政7年ころに交流があったことが判る。ちなみに宣長の代表随筆集「玉かつま」(1795〜1812刊行)も蔦重を版元に出版されている。

TNM(台東区上野公園13-9)