ミュージアム巡り CB風雲児_蔦重 歴代武将通鑑

歴代武将通鑑

 続いて、「歴代武将通鑑」(天明9年・1789正月、版元:蔦屋重三郎、北尾重政画、3冊、墨摺半紙本、各縦21.7×横15.6cm)で、重政とタッグを組んだ武者絵本シリーズを蔦重から出版している。本作はその初作。

 重政は以前にも狂歌絵本「絵本八十宇治川」や彩色絵本「絵本武者草鞋」などの武者絵を制作していたが、この頃から始まった寛政の改革により啓蒙的性格を持つ武者絵本が好まれたことにより、本書以降も立て続きに制作されている。

歴代武将通鑑_2

 初期の作品の武者は、人物描写をクローズアップした傾向だったが、本書では目に見えない幻想的な状況描写を盛り込んでいる。

 また、奥付には「画本虫撰」を担当した彫師・藤一宗の名と花押が記されている。

TNM(台東区上野公園13-9)