「実語教幼稚幼稚講釈」(寛政4年・1792正月、版元:蔦屋重三郎、山東京伝作・勝川春朗“葛飾北斎”画、1冊・3巻合冊、墨摺中本、縦17.2×横12.5cm)で、“実語教”は往来物の一つで平安末期から長く使われた道徳教科書。この本を布袋先生が子供を集めて、わかりやすく聞かせる趣向の教訓絵本だ。
なお、京伝作とあるが、曲亭馬琴は自著「近世物之本江戸作者部類」で趣向や文章ともに自身の代作であると記している。馬琴らしい中国故事を多用し言葉遣いがあり、京伝らしさも表れており、二人の共同制作であるという説もある。
馬琴が筆禍にあった京伝の代作をしていた頃、京伝推薦で蔦重の下で働いていたのが馬琴。版元の仕事を熟しながら執筆を続けている。
TNM(台東区上野公園13-9)
