
次は、「江戸名所之図 むかふ島」(弘化年間・1844〜48頃、三代歌川豊国画、版元:森屋治兵衛、大判錦絵)で、上部長方形の雷文枠に大きく風景画を描き、手前にその地域に関連した風俗女性を描いたシリーズもの。
続いて「江戸名所 百人美女 白鬚明神」(安政5年・1858、三代歌川豊国&二代歌川国久画、版元:藤岡屋慶次郎、大判錦絵)で、三代豊国が女性の全身像を描いたシリーズもの。コマ絵の風景画は弟子が描居ている。芸者は男物の大ぶり袋物を持ち、目先に贔屓客がいるようだ。

また、「二五五好今様美人 甘い物好」(文久3年・1863、三代歌川豊国画、版元:加賀屋吉兵衛、大判錦絵)
で、コマ絵に描かれているのは向島名物の桜餅と都鳥おもちゃ。また、皿に載っているお菓子は野菜の砂糖漬け。
(墨田区tabashio横川1-16-3)

