
次は、「官女図“大小暦類聚“第十九編 所収」(寛政9年・1797正月、版元:蔦屋重三郎、耕書堂主柯理“蔦屋重三郎”作、北尾重政画、1枚、摺物、縦13.7×横21.2cm)で、蔦重自身が執筆し重政による官女図が描かれている。同年5月に亡くなる蔦重にとって、「吉原細見記」序文とともに絶筆に近い作品と言える。
内容は、枕草子などの物尽くしを踏まえた大の月(1・3・5・8・10・11・12月)、小の月(2・4・6・7・閏7・9月)を表す語句が読み込まれている。重政とのコンビは25年近くにわたり活動を続けたことになる。
TNM(台東区上野公園13-9)