
隅田川の周辺には、桜餅や梅干しなど土産になる食べ物、都鳥の張り子や目鬘等、行楽客が持ち帰るおもちゃが数多くあった。川沿い周辺での行楽が現場で愉しめて、さらに持ち帰ってお土産として喜ばれる役目もあった。
そんな地元の名物は浮世絵にも度々描かれ、行楽後の留守番の人々にも楽しい雰囲気が味わえた。
続いて、「新板大江戸名物双六」(嘉永5年・1852、歌川貞秀画、版元:蔦屋吉蔵、縦41×横63.8cm)で、江戸名物をマス形に収めた周り双六。隅田川桜もち、浅草川しじみ、亀戸臥竜梅、今戸火鉢、小梅小倉庵など隅田川周辺の名物が網羅されている。
tabashio(墨田区横川1-16-3)