
次は、「三囲の初雪」(文政年間・1818〜30頃、歌川国貞“三代豊国”画、版元:近江屋平八、大判錦絵三枚続)で、三囲詣から帰宅する芸者達が描かれている。
雪降る寒い中でも素足に下駄履きで、急な降雪なのか借り物の文字入り番傘を持っている。向島一帯は春の桜だけでなく雪見の名所でもあり、雪の三囲が描かれた浮世絵も多くある。

そして、「三めくりの夕立」(弘化元〜2年・1844〜45頃、歌川国貞“三代豊国”画、版元:近江屋平八、大判錦絵三枚続)で、三囲稲荷参詣の人々が夕立に遭い、本社手前の屋根のある門に駆け込む様子が描かれている。
当時の人々はこの夕立の絵から、其角の雨乞いの句を思い浮かべたのだろう。
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