ミュージアム巡り 隅田川の名所 新版江戸名所八景一覧

新版江戸名所八景一覧

 江戸の中心から船を使い容易に訪問することができ、また都市とは異なった田園風景を愉しむことができる隅田川一帯には数多くの名所が点在した。古くから賑わいを見せた社寺はもちろん、創建は古いものの江戸期になり参詣者が急増した社寺、さらに新たに開発された花名所や名物料理で名を上げた料理屋も数多く、絶えず人々を集める観光スポットとして賑わった。

 浮世絵にはその名所をテーマとしたものがある。特に中国・瀟湘八景にちなみ、落雁、帰帆、晴嵐、暮雪、秋月、夜雨、晩鐘、夕照に優れた景勝地を当てたもので、日本の風景では近江八景金沢八景などがある。

 江戸名所や隅田川の八景をテーマとしたシリーズもあり、江戸名所では必ず隅田川周辺の地が含まれている。

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 続いて、「新版江戸名所八景一覧」(文化6年・1809、歌川国貞画、版元:西村屋与八、大判錦絵五枚続)で、江戸の8カ所の名所を五枚続にまとめている。その中で“両国の夕照”“三巡(囲)の落雁”“金龍山の暮雪”“吉原の夜雨”を隅田川周辺をアップ。その名所を巡っているのは歌舞伎役者達。

tabashio(墨田区横川1-16-3)