
次は、「江戸両国すずみの図 五枚つづき」(文化8年・1811、歌川豊国画、版元:山本屋藤兵衛、大判錦絵五枚続)で、西両国の賑わいを描いたもの。

川に沿って仮掛け茶屋が建ち並び、団扇屋や絵草紙屋、虫売り屋台、水売りの姿や猿回しも見られる。また、“大坂下り”の幟を立てた軽業の見世物小屋もある。
両国橋の周辺には様々な娯楽を愉しむことの出来る盛り場でもあった。茶屋の手前に立つ人物は、当時人気の歌舞伎役者の似顔で描かれている。

そして、「両国の夕すすみ繁栄の図」(安政4年・1857、二代歌川国貞画、版元:辻岡屋文助、大判錦絵三枚続)で、夏の夜に橋近くに並ぶ水茶屋前で涼む姿。
左の絵のおもちゃは“水出し”といわれ、片方にある管を桶の水に差し込むと、低い位置にある端の管から水が噴き出す仕組みのもの。
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