ミュージアム巡り CB風雲児_蔦重 無益委記

無益委記

 次は、「無益委記」(安永8年・1779頃、恋川春町作&画、1冊・3巻合冊、墨摺中本、縦17.5×横12.8cm)で、蔦重が安永9年に黄表紙を手がけるきっかけになった書。題名は聖徳太子の「未来記」をうけたもの。掲載場面は、盆と正月が一緒に来る未来と猫も杓子も芸者になった未来が描かれている。

 同作は、喜三二の「長生見度記」、森羅万象の「従夫以来記」と合わせ、三未来記と呼ばれている。

 春町は元駿河滝脇松平家家臣で、鳥山石燕の門人となり、安永4年(1775)32歳の時に黄表紙「金金先生栄花夢」がヒットし戯作界に登場。

TNM(台東区上野公園13-9)