花見処では水茶屋が設けられ賑わいをみせ、中でも墨堤が「江戸名所花暦」でも江戸第一の花の名所と記されている。
次が「新版浮絵向島桜之図」(文化年間・1804〜18頃、歌川国満画、版元:川口屋宇兵衛、大判錦絵横)で、三囲稲荷前の墨堤をそぞろ歩きする姫君一行が描かれている。堤の元には屋形船から行列を眺めている光景も。
こちらの図はシリーズで描かれ、他には両国の花火、浅草寺の雷門、吉原中之町の桜がある。国満は文化〜文政年間で活躍した絵師。

もう1図、「美人花見」(文政年間・1818〜30頃、歌川国安画、版元:江戸屋松五郎、大判錦絵三枚続の内二枚)で、中央の1図が欠けたものと推定。満開の桜の中、長命寺近辺の堤を歩く女性が描かれている。茶店の桜餅の幟がポイント。
tabashio(墨田区横川1-16-3)
