
恒例形間違曽我
続いて、「恒例形間違曽我」(天明2年・1782正月、版元:蔦屋重三郎、朋誠堂喜三二作、1冊(2巻合作)、墨摺中本、縦18.2×13cm)で、蔦重が喜三二とタッグを組んだ黄表紙。
蔦重の出版界に打って出たタイミングは、喜三二とタッグを組んだ黄表紙「見徳一炊夢」が大田南畝に評価されたため。同本の最終丁に、蔦重と喜三二の姿が描かれている。
角書に「春狂言御仕着」とあり江戸中期から正月では歌舞伎で曽我物を上演することが多く、新春にふさわしい題材だ。
掲載場面は「曽我物語」十番切りが曾我兄弟の夢での出来事で、その夢の内容が忠臣蔵と重なっている。