2025-08-29 ミュージアム巡り CB風雲児_蔦重 新吉原細見 新吉原細見 続いて、「新吉原細見」(寛政2年・1790正月、蔦屋重三郎、山東京伝序、1冊、墨摺中本、縦18.4×横12.6cm)で、ここで初めて京伝が序文を寄せている。 これは、蔦重が版行する「吉原細見」の序を担当するのは朋誠堂喜三二が常連で、時には四方赤良(大田南畝)も序や跋の執筆に加わっている。人気作家が序に登場し蔦重版の価値を高めることは、吉原でのプロモーション構想の一環だった。 ところが、時の老中・松平定信が行った寛政の改革によって、喜三二の黄表紙「文武二道万石通」が問題視され、自身が仕えている秋田藩九代藩主・佐竹義和から咎められ、黄表紙執筆から身を引く。 そのように武家作家が第一線の戯作執筆活動から離れていくなか、町人作家であった京伝が担当するようになり、戯作界の環境も大きく変化していく。 吉原細見_寛政3年版 こちらは寛政3年版の「吉原細見」で、もちろん序は京伝が担当している。 TNM(台東区上野公園13-9)