ミュージアム巡り 水心子・江戸三作 安政三年二月日

安政三年二月日_大慶作(直胤)

 次は、脇差・刀身銘「安政三年二月日 大慶作(直胤)」(製作年:1855年、長さ:34.2cm)。

 本作は、片切刃造で横手を切らずに鋒がなく、刀身銘という珍しい仕立ての造込みで、特別注文によるものと推定される。

 小板目肌がよくつんだ鍛錬で、表が逆がかった互の目乱れ、裏が砂流しや沸筋が頻りにかかった相州伝で、造込みに合わせて表裏の刃文が異なっている。

 本工作には他に類を見ない珍しいもので、巧みに作刀技量の高さを感じさせる。

touken(墨田区横綱1-12-9)