ミュージアム巡り 水心子・江戸三作 為窪田清音君

為窪田清音君

 次は、刀・銘「為窪田清音君 山浦環源清麿製 弘化丙午年八月日」(製作年:1846年、長さ:80cm)。

 弘化丙午年(1846)、萩から江戸に戻り“正行”銘を改名し、“清麿”の誕生。この時期、恩人・窪田清音のために製作したのが本作で、本工生涯の傑作といわれる。

 沸や匂の強弱、金筋や沸筋、砂流しの働きなど躍動感に溢れた清麿独自の作風となり、他工の追従を許さない見事なもの。

 なお、“〜〜製”の銘文は数口しかなく、二筋樋と合わせて入念のほどがうかがわれる。

touken(墨田区横綱1-12-9)