ミュージアム巡り ハニワと土偶 涙を流す顔

 

涙を流す顔

 

 続いて、吉原治良の「涙を流す顔」(1949年)。

 戦前に抽象表現を進めていた吉原治良は、戦後に少女や鳥が登場する具象画を描く。その頃、吉原は埴輪と土偶の素朴さに古安心を寄せていた。

 様々な土偶をスケッチした画帳が残されており、これには土偶の顔が次第にデフォルメされ、新たな要素が加わって作品化に進められる。本作も土偶がもとになっていると推定される。