
1954年に同館で開催された「現代の眼:日本美術史から」展の目録の概観に、次のように述べられている。
“新しいものは古い殻を破って生まれねばならぬ。しかしまた新しいものは、古いものを踏台として、さらに高いところに達しなければならないのである。過去の遺品を生み出すのは、それの見方である。
西洋の美術が古いエジプトやギリシャの古い美術から、常に新しい刺激を求めているように、我々も日本の過ぎた日の美術の中から、新しい世に伸びていく芽を発見しなければならぬ”
1950年代の美術作品には、この言葉の通り、出土遺物のイメージを伴う作品が数多く登場する。「現代の眼」とは、過去の眼と決別することであり、戦中の“ハニワ美”の記憶を忘却していくことでもあった。

同展覧会シリーズは、過去の美術を現代の眼で見直し、新しい美を引き出すことが狙いであった。原弘のポスター作品3点、左より「日本美術史から」(1954年)、中央「日本の彫刻・上代と現代」(1956年)、右「原始美術から」(1960年)。

そして、次の3点、左と中よりブリヂストン美術館で開催された「日本の美 はにわ展」ポスター。右が「新しい埴輪の発見」。

